熱帯魚を飼育するとなると、冬場はヒーターで加温する必要があります。
しかし、ヒーターは思った以上に電気代がかかるため、ランニングコストを考えると手が出ないという人も少なくありません。
そこで、今回はヒーターを使わず飼育できる熱帯魚を5種類ご紹介します。「熱帯魚は飼いたいけれど電気代が厳しい」という人におすすめです。
AQUAさん
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熱帯魚用のヒーターは電気代がかかる
熱帯魚は、その名の通り「熱帯」に生息する魚なので、冬場はヒーターで加温して26度程度に保つ必要があります。
しかし、水槽用のヒーターは「1000~2000円/月」ほど電気代がかかり、安いとは言えません。切り詰めた生活をしていると、魚の飼育にお金をかけるのは抵抗がありますよね。
そのような場合におすすめなのが、「加温しなくても飼育できる魚」です。低温に強く、ヒーターを使わなくても冬を越すことができます。ただし、以下のポイントをチェックしておいてください。
- 水槽は室内に置く
- 水温の変化が小さい場所(窓際などを避ける)
いくら低温に強いとは言っても、あまり下がり過ぎると良くありません。また、調子をくずしてしまうようであれば、ヒーターを導入する用意はしておきましょう。
低温に強くても適しているわけではないため、無加温飼育は魚の調子を見ながらすることが前提です。
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ヒーターを使わず無加温で飼育できる熱帯魚は
- アカヒレ
- プラティ
- コリドラス・パレアタス(青コリ)
- モーリー
- タイワンキンギョ(パラダイスフィッシュ)
この5種類です。低温に強いだけでなくとても丈夫なので、初心者の方にもおすすめします。
アカヒレ
アカヒレ
丈夫な魚の代表的存在の「アカヒレ」は、加温しなくても飼育することができます。
厳密に言えば、熱帯魚ではなく温帯魚で、15度程度まで水温が下がっても問題ありません。水質の悪化や酸欠にも強いため、ボトルのような小さい容器でも飼うことができます。
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ミックスプラティ
入門種として有名な「プラティ」は、室内であればヒーターを使わなくても飼育できます。
水質にもうるさくない丈夫な魚で、見た目も華やかということもあって幅広い層から人気があります。増えやすいので、「熱帯魚の繁殖に挑戦したい」という方にもおすすめです。
【アクアリウム入門種】プラティの飼育方法を解説!水槽・餌・飼育器具もコリドラス・パレアタス(青コリ)
コリドラス パレアタス
青コリという呼び方で親しまれる「コリドラス・パレアタス」は、屋外飼育でも冬を越せるほど、寒さに強い魚です。
温和な性格で、底付近を泳ぎ食べ残しを処理してくれるメンテナンスフィッシュとしても重宝されます。
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ミックス・モーリー
無加温飼育の対象魚として「モーリー」もおすすめです。
水温だけでなく水質の変化にも強いため、アクアリウムを始める際に最初の1匹として選ばれることも少なくありません。モーリーのなかでも、黒い体色をした「ブラックモーリー」は、油膜を食べてくれる生体として有名です。
タイワンキンギョ(パラダイスフィッシュ)
あまり一般的ではありませんが、「タイワンキンギョ」は、
- 低温に耐性あり
- 酸欠に強い
- 水質の変化に強い
という、とても丈夫な魚です。ベタに似ていて、ラビリンス器官も備えていることもあって、水中の酸素が少ない環境でも空気から直接酸素を取り込むことができます。
ただし、同種に対して気性が荒いので、混泳には注意が必要です。
ヒーターを使わず熱帯魚を飼育するためには種類選びが大切
ヒーターを使わず無加温で飼育するためには、低温に強い種類を選びましょう。
そのうえで、室内でも水温が低下しにくい場所に水槽を置くことが重要です。ランニングコストを抑えつつ熱帯魚を飼育したい方は、ここでご紹介した種類から始めてみてはいかがでしょうか。
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