自宅で魚を飼う場合、水槽の中に水草を入れることもあるかと思います。では、水草を水槽の中に入れる前にすべきことをあなたはご存知でしょうか。
AQUAさん
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水草とは
水草は進化の過程で陸上生活に適応しつつ、その後再び水中で生活するようになった植物を指す総称です。
同じ水中で生きる植物でも海藻など藻類とは異なるもので、種から育つ種子植物や、胞子から増殖するシダ植物の仲間に分類されるものもあります。
池などで栽培される他、熱帯魚飼育やアクアリウムなどの観賞用など、様々な使い方があります。
水草を水槽に入れるメリット・デメリット
◎メリット
・水質の浄化を行ってくれる
メダカや金魚を自宅の水槽で飼う場合、どうしても生き物なので水の中に糞をします。
この糞は汚いものですし、魚に有害な成分が含まれていることから、放置していると魚に何らかの影響が出てきてしまいます。
そんな糞から出る有害な成分を、水草はある程度分解してくれるという、水質の浄化作用を持っています。
・魚が隠れることができる
水槽内で飼うメダカなどの魚にとって、隠れる場所を作るのはストレスを与えないためにも大切です。水草はそんな魚たちにとって、隠れる場所に適しています。
同じ魚同士でも喧嘩やトラブルはあります。そんな時に水草がなければ、逃げる場所が無くなってしまうのです。できるだけ逃げる場所や隠れる場所を作ってあげて、よりよい魚たちの環境を作ってあげましょう。
・卵を産める
水草があることにより、魚が水草に卵を産むことができます。
水草で卵が隠れることによって、何もない場所に産むよりも他の魚に食べられる可能性が低くなるため、孵化できる魚の量が増えます。
自然繁殖の量や可能性が増えるというわけです。
◎デメリット
・水槽内が汚くなりやすい
水質の浄化作用で綺麗になるイメージがありますが、中には水草を食べる魚もいるため、水槽内に水草が散らばり汚くなってしまいます。
・水草によっては得られる効果が違う
水草にも様々な種類があります。一般的な水草は魚に食べられにくく散らかることはありませんが、逆に浄化作用はあまりありません。
一方食べられやすい水草は散らかりやすいですが、しっかり浄化作用があります。
どちらを選ぶかはあなた次第ということです。
水草を水槽に入れる前にしておくこと:残留農薬を除去する
水草を水槽にそのまま入れてしまうと、全ての魚が死んでしまうことがあります。
これは水草に残っていた残留農薬が原因と言われており、水槽に入れる前に念入りに残留農薬を除去する必要があります。
残留農薬を除去する方法
◎方法1
数日〜長くても1週間程度、同じ水に漬けておきます。そして水槽に入れる前にさらに水で洗い流せば完了です。
◎方法2
約1時間ごとに、合計3〜5回程度水を入れ替えれば完了です。
※どちらの方法の場合にも、必ず購入時に水草の根元に巻き付いていたロックウールを全て取り外して置くようにしてください。
残留農薬の除去には便利な商品がある
先程ご紹介した通り、バケツや発泡スチロールなどの容器で水を使用して残留農薬を除去する方法が、1番コストも掛からずにできるのでおすすめです。
しかし、本当にそれで残留農薬がしっかりと除去できているのか心配にな方も少なくないとは思います。
最近ではそんな方におすすめなものが販売されています。
◎残留農薬を使用する必要のない水草
一般的に水草を使用する前には残留農薬を除去する必要がありますが、中には残留農薬を除去しなくても良いという、無農薬の水草が売られています。
また、無農薬の水草の他にも、農薬を使用して育てた水草を、あらかじめ残留農薬を除去した状態で販売しているものもあります。
これらの水草は、わざわざ残留農薬を除去する手間を省くことができるのでおすすめです。
上手く処理できているか心配、という方にもいいですね。
◎残留農薬の除去をしてくれるキッド
水だけでは不安な方のために、残留農薬を除去してくれるキッドが販売されています。一般的な残留農薬の除去のやり方に使用するだけでいいのです。
水に溶かしてから、たった10分つけて、洗い流すだけで残留農薬を除去することができます。
このキッドを使用することによって、残留農薬の除去にかかる時間を大幅に短縮することができますし、ただの水よりもしっかりと残留農薬を除去することができるのでおすすめです。
水だけなら最低でも数時間がかかることを考えると、平日にそんな時間は取れないという方や、すぐに水草を使いたいという方にももってこいの商品でしょう。
まとめ
お店で買った水草には、残留農薬がついていることがほとんどですので、水槽に入れる前にしっかりとその残留農薬を除去しておくことが必要です。
普通の方法で除去することが面倒な方は、様々な便利商品が売られていますので、そちらを活用すれば楽に作業が進められます。
水槽の魚が元気よく過ごせるように、水草を水槽に入れる前にはしっかりとケアを行ってください。