アクアリウムショップに足を運ぶと、「おすすめ!」というポップと種名だけ書かれていることがあります。
見た目もかわいらしく、つい手を出してしまいそうになりますが、ちょっと待ってください。もしかすると、その魚は飼育が難しい魚かもしれません。
経験が浅い初心者の方が、難易度の高い魚を飼育すると長期飼育は難しく、飼育者、魚ともに良い結果にはなりません。
今回は、初心者の方には知っておいてほしい、飼育が難しい熱帯魚を4種ご紹介します。
AQUAさん
飼育が難しい熱帯魚4選!
飼育が難しい熱帯魚はベテランでも手を焼くことがあるので、初心者の方はなおさらです。
飼育するためには、
- 生態
- 最大サイズ
- 必要な設備
など、その種を熟知したうえで、「飼育技術」と「飼育環境を整える経済力」も必要ということを肝に銘じておきましょう。
ディスカス
(熱帯魚)ブルーディスカス
飼育が難しいといえば、「ディスカス」でしょう。
水質にシビアで、ストレスにも弱い一面があるため、餌を食べなくなることも珍しくありません。さらに、状態良く育てるためには栄養価の高い「ディスカスハンバーグ」を与える必要があり、これがとても水を汚すので、なおさら水質管理が難しくなります。
臆病な性格をしていることもあって、混泳魚によっては委縮してしまうことも少なくありません。気難しさと水質管理の難しさが相まって、初心者の方にはおすすめしない魚です。
アロワナ
(熱帯魚)シルバーアロワナ ベビー Sサイズ
大型魚のなかでも人気な「アロワナ」は、基本的に丈夫な魚といえます。
しかし、餌をよく食べ水を汚しやすいので、強力なろ過フィルターとこまめなメンテナンスが必要です。また、成長すると60cmを超えることも珍しくないため、終生飼育を考えるのであれば150cm以上の水槽を用意する必要があります。
寿命も10年以上と長く、大型の設備をこまめなメンテナンスしつつ、長期間維持するのは簡単なことではありません。飼育技術と維持するための経済力が問われる魚です。
セルフィンプレコ
オレンジスポットセルフィンプレコ
コケ取り役として、小さな個体がよく販売されている「セルフィンプレコ」は、初心者の方が手を出して失敗しやすい魚です。
とても丈夫で飼育する「だけ」なら簡単ですが、大きなものは40~50cmほどに成長するため、大型の水槽が必要になります。また、気性が荒く縄張り意識も強いことから、大型魚ですら攻撃してしまうことも。
レイアウトは水草を食べてしまうので、ベアタンク、もしくは流木のみといった単調なものになりがちです。好きであればよいのですが、
- 大きさ
- 気性の荒さ
- レイアウトの限定
これらの点から、セルフィンプレコ中心の水槽になってしまいがちなので、軽い気持ちで迎え入れない方がよいでしょう。
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アフリカンシクリッド
ミックス・アフリカンシクリッド(約3-4cm)(3種以上MIX)<5匹>
「アフリカンシクリッド」は弱アルカリ性の水質を好む魚です。
水槽は放っておくと酸性に傾いていくので、定期的なメンテナンスが欠かせません。サイズは種類によって10~30cm程度と、60cm以上の水槽が必要です。
また、熱帯魚や水草の多くは弱酸性の水質を好むことから、混泳魚も限られます。さらに、気性が荒いこともあって、混泳魚はより一層しぼられます。
弱アルカリ性の水質と気性の荒さを考えると、飼育のハードルは高いです。
飼育が難しい熱帯魚は経験を積んでから挑戦しよう!
アクアリウムを続けていると、
- 給餌方法と頻度
- 水質管理方法
- 混泳相手の選定
など、飼育の基礎が身に付くので、難易度が高い種類はそれからでも遅くはありません。
経験を積んで飼育できる自信がついたら、是非挑戦してみてください。
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![](https://i2.wp.com/aquarium.piapia.work/wp-content/uploads/2020/04/1408791_s.jpg?resize=160%2C160&ssl=1)