保温でお魚の健康をキープ
かなこさん
AQUAさん
昔は保温ヒーターは熱帯魚飼育のためのもの、という常識がありましたが、今では金魚やメダカにヒーターを使う人が増えています。金魚やメダカはもともと日本で生まれた魚だし、四季の変化の中で進化したのでヒーターでの加温は不要と思われがちですが、実際に魚の健康を考えると、水温が一定に保たれることには多くのメリットがあります。
らんちゅうなどの高級金魚を健全に生育するために冬は冬の寒さが必要、という繁殖家の考えは正しく、メダカの自然界での環境は冬の寒さがあるので、その再現が強いメダカをつくる!というメダカファームのプロの声もまた正しいものです。
しかし、家庭での飼育を考えたとき一年中魚を病気にさせないためには、やはり「環境変化を極力抑える」ことはとても重要です。水質の変化とともに水温の変化も、魚にとっては大きなストレスになり、病気の原因にもなります。
「うちは暖房してるから、金魚水槽のヒーターは必要ないの」という人もいますが、夜、誰も居なくなった居間が保温されていることは稀で、人がいなくなり暖房を止めた部屋は室温が下がり、水槽の水温も下がります。その時だけでも、水槽用の保温ヒーターが働けば魚にとっては体への負担がなくなるわけです。
AQUAさん
ヒーターの種類と仕様・性能差
アクアリウム用ヒーターは様々な種類が売られており、大きく分けて3つのポイントで区分けすることができます。
1,消費電力=発熱能力=使える水槽の容量
各社とも商品名についている数字(※36/55/160/220など)は消費電力を示していることが多く、消費電力の大小で発熱能力が変わり、対応できる水槽容量が変わります。
消費電力 | 対応水量 | 水槽サイズの目安(幅) |
36W | 12L | 30cm水槽以下 |
55W | 18L | 36cm水槽以下 |
80W | 23L | 40cm水槽以下 |
120W | 35L | 45cm水槽以下 |
160W | 60L | 60cm水槽以下 |
220W | 90L | 60~90cm水槽 ※寒冷地や奥行きスリムの場合 |
300W | 160L | 90cm水槽 |
※対応水量や水槽サイズ目安は一般的なデータを抜粋しており、周囲温度や環境で変化します。
AQUAさん
2,温度調整ができるかどうか
設定温度が固定されているタイプ
電源を入れるだけで自動的に水温を固定してくれます。26℃や23℃、18℃など飼育する魚種に対応した水温設定ヒーターが販売されています。
↑ジェックス社セーフカバーオートヒーターシリーズ
ヒーターカバー付、復帰型安全機能。そしてメーカー保証が2年という安心のスペック。価格はちょっと高め。
↑メダカ用ヒーター。熱帯魚より低めの23℃に設定してあり、産卵水温ピッタリ。
↑メダカより更に水温の低い金魚用。18℃と低水温なので「作動していない!」と勘違いしようになるのでご注意を。
温度調整ができるタイプ
15℃~35℃などダイヤルなどで設定温度を変更することができます。飼育する魚種や病気のときの温度調整に便利です。温度調整をするサーモスタットという器具と保温するヒーターが一体化されているものと別々になっているものがあります。
サーモスタットと保温ヒーターが別々な商品の場合、ヒーター自身は温度を調整する機能がなく、間違って通常のコンセントにつなぐと温度が上昇し続けて危険なので注意しましょう。
ヒーターは熱を発する商品ですので、万が一の事故があると危険です。例えば電源を入れたまま空気中に出してしまったとき、温度を自動的に下げたり電源を遮断する機能がついているかどうかは重要なポイントです。
↑ジェックス社ヒートナビパック
温度調整式ヒーターとしては国内では圧倒的なシェアがあるのがジェックス社のヒートナビシリーズ。温度調整幅が広いこと、復帰型安全機能付き、メーカー2年保証が人気。
3、安全機能発動後、再使用ができるかどうか
温度ヒューズでの安全機能の場合、再使用はできません。再使用ができるかどうかは経済的には大きなポイントです。ヒーターは熱を発する用品なので、誤って水中から出した状態で放置してしまったとか、私たちの誤使用の際にも安全が確保されていることが理想です。
AQUAさん
水槽水量に合わせたもので、配線がシンプルな温度固定タイプが良いかと思います。
AQUA-Uに適したヒーターを教えてください。