底砂は水槽の見た目を良くするだけでなく、バクテリアの住処になったり水草の育成に必要だったりと、その恩恵は少なくありません。
しかし、いつまでも持続するわけではなく長期間使うことで能力が落ち交換したほうが良いタイミングが訪れます。この底砂の交換時期は判断が難しくそのまま使い続けてしまう人もいます。
そこで、今回は適切な底砂の交換時期と捨てる方法をご紹介します。
AQUAさん
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底砂の交換時期
底砂の交換を怠ると美観を損なうだけでなく、水槽に悪影響をおよぼすこともあります。
面倒だからといって、無理して使い続けるよりも交換したほうが良いでしょう。交換すべきタイミングをご紹介するので、参考にしてみてください。
底砂としての機能が失われたとき
底砂として一般的なソイルには“栄養系”や“吸着系”といったタイプが存在します。
栄養系は栄養豊富なソイルで水草の育成に役立ち、吸着系は水中の物質を吸着することで水質改善効果が期待できます。しかし、この効果は永久的に続くわけではありません。
時間の経過とともに薄れるため、水草の成長具合や水質に影響しなくなったら交換時期です。環境にもよりますが、1年程度で交換することをおすすめします。
また、ゼオライト系の底砂も吸着効果が弱まってきたタイミングで交換しましょう。寿命はおよそ半年~1年、生体の数が多ければそれだけ交換時期も早まります。
粒が崩れてきた
ソイルは長期間使用すると粒が崩れてきます。
崩れた細かい粒子はソイルの隙間を埋め、酸素が入りにくい環境になります。すると、ヘドロが溜まりやすくなり水質の悪化につながりかねません。
底砂の掃除をしているとどうしても崩れてきてしまうので、1年を目安に交換しましょう。
汚れがひどい
掃除しても汚れが落ちなくなってきたら交換時期といえます。
特にゼオライト系の底砂やサンゴ砂は色が白いことから、コケや汚れが目立ちます。水槽の美観に関わるので、汚れが目立ってきたタイミングで交換しましょう。
底砂を捨てる方法
底砂を交換するのであれば当然、古い底砂は捨てなければなりません。
ここでは、底砂を捨てる一般的な方法をご紹介します。
燃えないゴミで捨てる
底砂は燃えないゴミで捨てる場合が多いです。
ただし、お住まいの地域によって異なるので、市役所などに確認してから廃棄する段取りをしましょう。
庭や畑に撒く
魚を飼育した後の底砂には栄養が豊富に含まれています。
そのため、庭や畑に撒くことで植物の育成に役立てることが可能です。また、ゼオライトは土壌の環境改善に使われることもある物質なので、撒いても問題がないどころか良い影響を与えることもあります。
ただし、注意点が1つ。底砂は病原菌の温床となっている可能性があります。水槽は人工的な環境なので、そこで増えた菌を自然に撒くことでどのような影響が出るかわかりません。
心配な場合は熱湯消毒したり乾燥させたりなどして対処しましょう。
業者に引き取ってもらう
水槽のサイズによっては大量の底砂を廃棄しなければならないこともあります。
その場合は専門の業者に引き取ってもらうことをおすすめします。あまりにも量の多い底砂を燃えないゴミで捨てると思わぬトラブルが起こることもあるため、お金はかかりますが安全で確実な方法です。
水槽の底砂は定期的に交換をしよう!
底砂の交換はとても面倒で見て見ぬふりをしてしまいたくなります。
しかし、そのまま放置しておくと水槽や魚、水草にとって悪影響を与えかねません。病気が蔓延してから「早めにやっておけば」と後悔しないためにも、検討してみてください。


