AQUAさん
底砂を全く入れない飼育水槽のことを「ベアタンク」と言います。水質維持のスキルが高く、水換えも頻繁に行う上級者には向いている飼育スタイルです。昔はディスカスなど水換えを毎日行って水質をキープするような魚種はベアタンクでの飼育が多かったように思います。
でも、一般的には水草を植えたり、糞やゴミをある程度隠してくれたり、ろ過バクテリアの棲み家になったりと、「底砂」は飼育に欠かせないものと言えます。底砂にはたくさんの種類があるので、どれを選んだらいいか迷いますよね。少し解説していきましょう。
底砂の種類
大磯砂
黒光砂利とか黒砂と呼ばれることもあります。海外から輸入されるものも多く、ほとんどは河口付近で採取されるので塩分を洗い流した状態で袋詰めされています。(※例外があるかもしれませんのでご注意を)。日本ではその昔、大磯海岸で採取されていたのでこの名前になった、と言われています。※諸説あり
色目は黒っぽく、3-7mm程度の角の取れた砂です。よく見ると小さな貝殻が混ざっていることもあるので、そのような砂はアルカリ性、硬度を高める方向に水質を変えてしまうので水草育成では阻害要因になることがあります。
お店では一番安い砂の部類に入り使っている人も非常に多いポピュラーな底砂です。色も自然な黒色なので水草レイアウトにも向いています。小さな貝殻がないか、そこがけ見ておけばとっても使いやすい砂といえます。
天然の砂なので、特別な機能はありません。
↑園芸売場にも似てるのがありますが、やっぱりアクア専用品が安心!
ソイルサンド
近年主流になりつつある底砂です。砂、という表現が適切か微妙ですが、天然の土を丸い粒状に加工しています。国内流通しているものはほぼ100%国産で、主に九州や関東で生産されています。多くは田んぼで使う土を原料にしていて、それを粉の状態から水分と熱を加えて焼き上げて固めていきます。固くすることで水中に長期間入れても崩れにくくなります。水草用の栄養を添加したものや、ろ過バクテリアを添加したものも登場して、どんどん便利になっています。
使用前に水洗いすることも不要なことも便利な点です。ただし、寿命は長くても3年ほど。交換が必要です。色は加工の仕方と原料の個性で、茶色から黒色まで様々。どちらかというと黒色が人気です。
AQUAさん
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セラミックサンド
ソイルと近いといえば近いですが、人工的に焼き上げて硬化させたものと、山から直接採掘したものがあります。角が尖っているものは採掘、丸いものは人工、と思って良いと思います。吸着性能は一般の砂よりも高く、耐久性も高いので、ソイルのいいところと一般砂の良いところを併せ持った砂といえます。
性能としては万能ですが、色目などが限られます。あまり濃い色がなく、薄めの色がほとんどなのでレイアウトによってはちょっと敬遠されてしまうかもしれません。バクテリアの活着や吸着性能があるので、ろ過を主眼に置いた商品が多いです。
吸着性能はいずれ限界が来ますが、砂自体の耐久力はほぼ永久に使い続けられます。
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↑元祖セラミックサンド
↑天然鉱物系。黒い輝きが特徴、かなりキレイです。
その他の底砂
川砂
各社から出ていますが、道路工事や造園用の川砂を使わないように注意!水質の保証はありません。アクアリウム用は明るい自然な色のものを採用している商品が多く、細かいパウダー状です。
田砂
田砂は田んぼの原料になる土から採取した砂。自然の風合いを表現するのに好んで使う人が多いです。川砂よりも若干目が荒いものが多いです。
AQUAさん
はじめから添加されているので、バクテリアは様子を見て追加でよいと思います。ソイルの場合は、やがて崩れてきますので、そういう意味で一年間はもつ、と言えると思います。
バクテリア入りのベストバイオサンドを使っていれば、バクテリア剤の追加は必要ありませんか?追加しない状態で1年もつということでしょうか?