アクアリウムと言えば熱帯魚が一般的ですが、『日本淡水魚』というジャンルがあることをご存知でしたか?
日本に生息する淡水魚の総称で、熱帯魚のような派手さはないものの落ち着いた色合いにひかれて飼育する人も少なくありません。また、丈夫で飼いやすい魚が多く飼育のハードルが高くないのも魅力的です。
今回は、日本淡水魚の特徴や種類など、その魅力を存分にご紹介します。
AQUAさん
このページの目次
日本淡水魚とは
日本淡水魚とは、その名の通り日本に生息する淡水魚で、
- 河川
- 池
- 湖
など、自然の水辺で姿をよく見ます。身近な場所に生息していることも多いので、自分で採取して飼育する、といった楽しみ方もできます。
姿と体色は熱帯魚に比べると地味ではあるものの、その落ち着いた雰囲気を好んで飼育する人も少なくありません。また、繁殖期になると「婚姻色」をまとい、とても美しい姿に変わる種類もいます。
日本淡水魚は飼育できます!
日本淡水魚は、アクアリウムでは1つのジャンルとして確立されているので、もちろん、飼育することができます。
日本に生息していることから、ヒーターがなくても飼育できるのは嬉しい点です。ただし、暑さに弱い面があるので、夏場に気温が連日30度を超える場合は要注意。
水槽の置き場所を工夫したり冷却ファンを使ったりなど、高水温対策が必要です。値は張りますが水槽用クーラーがあると、より安全に飼育できます。
日本淡水魚の種類
日本にはたくさんの日本淡水魚が生息しています。
なかには、大きく成長したり気性が荒かったりと飼育が難しいものもいるので、特徴を調べてから迎え入れましょう。
ここでは、飼育しやすい人気の種類をピックアップしてご紹介しますので、日本淡水魚に興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
タナゴ
ヤリタナゴ
タナゴは、小型で婚姻色がひときわ美しい魚です。
宝石のように輝く姿には、熱帯魚とは違った美しさがあります。一般的な種類は、
- ヤリタナゴ
- アブラボテ
- カネヒラ
- シロヒレタビラ
- アカヒレタビラ
- イチモンジタナゴ
など、この他にもたくさん種類がいますが、どれも飼いやすい種類が多いです。ただし、「アブラボテ」は気性が荒いので要注意。
また、「カネヒラ」は水草を食べてしまうため、水草を使ったレイアウトには向きません。
ドジョウ
どじょう
細長い体型に愛嬌のある顔が人気の「ドジョウ」は、飼いやすくおすすめの種類です。
水質の変化に強いうえに、底付近で食べ残しを食べてくれるため、メンテナンスフィッシュとして重宝されます。温和な性格なので、肉食魚でなければ混泳可能です。
クロメダカ
黒メダカ
「クロメダカ」は、品種改良メダカの原種で日本の水辺に生息しています。
非常に丈夫で繁殖もしやすいので、初心者の方でも安心して飼育することが可能です。品種改良メダカと比べると地味ですが、落ち着いた雰囲気が睡蓮鉢などによく合います。
オヤニラミ
オヤニラミ
10cm程度の小型肉食魚で、とても懐きやすく飼育していて楽しい魚です。
人工飼料に餌付かせることができるので、生き餌を常備する必要もありません。ただし、気性が荒く特に同種ではケンカしてしまうことが多いため、基本的には単独飼育になります。
熱帯魚にはない魅力を持った日本淡水魚を飼育してみませんか?
日本淡水魚には、熱帯魚のような華やかさはないかもしれませんが、
- 飼育しやすい魚種が多い
- ヒーターがいらない
- 自分で採取して飼育できる
といった魅力があります。
今回ご紹介した種類はもちろん、他にもたくさんの種類がいるので、興味がありましたら飼育に挑戦してみてください。
そもそもアクアリウムってなに?定義や種類について解説します