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グッピーはメダカの仲間の熱帯魚。魚としてはとても丈夫な部類に入り、適応する水質も幅広いので初心者でも簡単に飼育が楽しめます。オスの美しさはまさに「熱帯魚の代表」と言えます。
名称 | グッピー (Guppy) 外国では「ガッピー」と発音します |
分類 | カダヤシ属 グッピー科 |
原産国・生息地 | ベネズエラ原産 現在は世界各地の温帯地域に生息 |
適水温・水質 | 23℃~28℃ 中性~弱アルカリ性 比較的流れのあるところが好き。汽水域でも生存できる。 |
大きさ | オス2-4cm メス3-5cm |
繁殖は容易 | 一度に20-100匹の子供を約2週間間隔で出産。一度交尾すると2-3回はメスだけでも繁殖します。 |
このページの目次
理想の水槽は
グッピーは小型魚なので比較的小さな水槽でも飼育ができます。ただ、繁殖させて増やしたい、ということであればある程度の大きさの水槽が必要です。
目安としては1匹あたり1Lくらいの水量があることが理想なので、10匹なら10L、20匹なら20Lくらいの水量の水槽が適しています。各メーカーの商品サイトには水槽の水量が必ず書いてあるので参考にしましょう。
いずれ100匹以上のグッピーを泳がせたい、とか、他の熱帯魚と混泳させたい、ということであれば、幅45cmから60cmの水槽が理想。
水槽には様々な材質や形状がありますが、グッピーにはコレ!というものはありません。深さがあっても、浅くても、水量が適していれば大丈夫です。
テトラ (Tetra) スマート熱帯魚飼育セットSP-17TF
おすすめ度 ★★☆☆☆ 水量 5L
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ジェックス 金魚元気 水きれいセットL
おすすめ度 ★★★★☆ 水量 20L
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ジェックス サイレントフィット500
おすすめ度 ★★★★☆ 水量 30L
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さて、おすすめしてきた水槽セットはいずれもフィルターに重きをおいています。その理由を次のフィルターコーナーで説明します。
その他の水槽の情報はこちらから↓
デザインや素材、サイズなどなど。アクアリウムの中心となる水槽を選ぼう!飼育に適したフィルター
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フィルター選びの注意点
フィルターは濾過材交換が便利とか、ろ過能力が高い、酸素を供給してくれる、などなど選び方はたくさんあります。しかしグッピーを飼育する場合は2つ、注意点があります。
1,稚魚の吸い込みに注意
上部式フィルターや外掛け式フィルターなど、水槽外に水を汲み上げるタイプのフィルターはモーターに吸い込み力があるので、吸込口にできるだけスポンジ(ストレーナースポンジ)をセットしましょう。スポンジをセットしていれば、まず健康な稚魚が吸い込まれることはありません。
2,親魚のフィルター内への飛び込み、水槽外への飛び出しに注意 ※特に外掛け式フィルター
水槽外に魚が飛び出して死んでいる姿を見るのは悲しいことです。また外掛けフィルターを使っているときに、グッピーがろ過槽の中に飛び込んでいることもよくあります。
魚の飛び出し防止にフィルター周辺の空間を塞ぐ工夫をする人もいます。実際グッピーはよく飛び出しますし、ろ過槽内にもジャンプします。これは諸説ありますが、グッピーが流れを好む魚で、流れに逆らって泳ぐ習性があるために、フィルターの流れの周辺でジャンプしてしまう、ということもあるようです。
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フィルター周辺をふさぐグッズもメーカーから発売されています。
水質が悪化してくると特にきれいな水を求めて、水の流れに敏感になる(よく跳ねる)こともあるので、そうした姿を見たら水質もチェックしてみましょう。
オススメフィルター
エアリフト式フィルター
おすすめ度 ★★★★★
あまり熱帯魚飼育のイメージがないかもしれませんが、グッピー飼育には意外に適しています。理由は第一にエアポンプを接続することでの酸素供給力。水作、コトブキ、ジェックスからは吐出口に接続するパイプも販売されており、とってもおすすめです。
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サイレントフロー
おすすめ度 ★★★★☆
ジェックス製のフィルター。あえて水流を弱くして、ろ過能力よりも静音性を優先しているフィルターです。水中モーターフィルターはろ過槽内のモーターの位置により水流の特性が変わります。
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水作スペースパワーフィットやジェックス コーナーパワーフィルターなどはモーターが上側にあり、水をろ過槽を通じて吸い上げ、モーターの力がダイレクトに水流になるため、水流は強くなります。(調整が可能です)
サイレントフローのタイプはモーターが下部にあり、水をろ過フィルターに向けて押し出す構造なので、水流がソフトになります。このあたりがグッピー飼育には向いている点です。
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スポンジフィルター
おすすめ度 ★★★★☆
エアポンプ接続もしくはモーターを取り付けてで使うフィルター。ほとんどはエアポンプを接続するタイプです。初期のろ過能力はほとんどないので、水質が安定している水槽に向いています。エアポンプの吐出量を絞って使うと本当にやさしい水流になります。エアリフト式フィルターに比べると稚魚の吸い込みの心配が全くないので安心です。
保温器具
グッピーは熱帯魚ですので日本の冬の寒さは耐えきれません。20℃程度でも生活できますが、活性が高くなるのは26℃前後。温度を調整できるヒーターもありますが、より安価な温度固定式で十分です。
保温ヒーターの選び方照明器具は必要?
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現在販売されている水槽用照明器具はほぼLEDのみになりました。LEDは省エネなだけでなく、光に熱をほとんど持たないためアクアリウムにとっては理想的です。水草を入れているのであれば、水容量1Lあたり10ルーメン程度の明るさを目安に選ぶと良いでしょう。
ほとんどのメーカーのLEDはにはルーメン表記がされています。10L水槽なら100ルーメン以上、30L水槽なら300ルーメン以上、といった目安です。
水草を育てる!アクアリウムを彩る!LEDを選ぶポイントと理想の照射時間。飼育に適した底砂
グッピー水槽に底砂は必要か…その答えはYES!
ほとんどの場合グッピー水槽に水草は植えるので、底砂はあったほうがいいでしょう。一番オススメなのはソイル。水の濁りも抑えてくれますし、何より水草の育成にはプラスです。
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おすすめソイル
その他の底砂選びはこちらから
水草を植えるなら必須。水もキレイにしてくれる底砂を選ぼう!病気の話
グッピーは丈夫な熱帯魚の部類に入りますが、それでも病気になることはあります。かかりやすい病気の1位は白点病。白点病は早期発見でほとんどの場合治癒できます。
そして意外に多い病気に松かさ病があります。特にメスは子供がお腹にいるのか、松かさ病でお腹が膨れているのか見分けがつきにくい場合あります。松かさ病は感染はしないと言われるものの不治の病。
松かさ病はお腹の中が腐敗する病気なので、清潔なエサと水質を維持することが大切です。
魚の病気の話…その1 病気の主な原因と準備編 魚の病気の話…その2 病気の種類と対策、治癒の現実繁殖を成功させるためのグッズ
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稚魚を隔離する場合、同じ水質の環境で育てたほうが安心。そんな発想でつくられた保護ケースを用意しておくと安心でしょう。
稚魚の大きさが概ね1.5cmくらいになれば、グッピーの親魚に食べられてしまうことはないと思います。ただし、その他の熱帯魚、たとえばネオンテトラなどのカラシン系の魚には食べられる危険もあるのでご注意ください。
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水槽枠にひっかけてエアーポンプを接続。エアリフトの力で水槽の水をケース内に引き込み循環させるので、水質も水温も飼育水槽と一緒にできます。食べられないくらいまで成長させたら親魚と一緒に泳がせればOK!
こちらは水槽内に設置するタイプ。浮力で水位に応じて浮き沈みするので使いやすいです。水槽内が邪魔になることを気にしなければ、こちらのほうが手軽です。
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冬場の水温を20℃以上にできれば問題ありません。冬は室内の水槽に移動するのも良いでしょう。
水に動きがあれば、エアーポンプがなくで生育は可能です。
日光の下だと、グッピーも美しく育てられるかもしれません。
ブクブクの無いビオトープでもグッピーは育てられますか?
ポンプで水は循環させています。