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【調べてみた!】日本で観賞用の魚はどれくらいの人が飼っているの?

AQUAさん

さてみなさん、今日は日本での観賞魚飼育の状況についてお話したいと思います。

日本のペット関連業界団体のペットフード協会では毎年年末に犬猫飼育に関する調査データを公表しています。その中に観賞魚飼育率などに関するデータもあります。そこから少し、深堀りしていきましょう。

参考 令和元年ペット飼育実態調査一般財団法人ペットフード協会

 

現在飼育率 どれくらいの割合の人が飼育をしているか

犬 12.5%
猫  9.7%
メダカ 3.5%
金魚 3.3%
熱帯魚 1.6%
海水魚 0.4%
その他の魚 鯉・錦鯉 0.5%
カメ 1.7%
小鳥 1.6%
ウサギ<ラビット> 0.8%
モルモット<ギニピッグ> 0.1%
フェレット 0.1%
何も飼っていない 70.8%
※調査対象人数 n=50,000
最近身近にメダカ飼育する人が増えてるなーと思ったんですが、金魚よりもメダカを飼っている人の方が多いんですね

めだおさん

AQUAさん

そうですね。2019年で金魚とメダカの飼育率が逆転しました。金魚を飼っている人の割合は確かに減っていますが、その中でも一番減っているのは「金魚すくいで金魚を飼い始める人」です。飼い始める人は少しずつ減ってしまいましたが、金魚愛好家の人数は大きく変わっていないと言われていますね
私も小さい頃に金魚すくいで金魚を飼い始めたけど、金魚が死んじゃって小学生で飼育を一度やめてしまった経験があります。でも、最近、また飼育したくなってかわいい「琉金」を飼い始めましたよ!

かなこさん

AQUAさん

そうですか!それは嬉しいことですね。かなこさんのように、小さい頃にお父さんやお母さんが飼育していて、それを見ていたお子様が大きくなってまた金魚やお魚を飼う、そんなお客様はとても多いですね

熱帯魚飼育ブームの時代

過去の観賞魚飼育率データを見てみると、ピークは1994年前後でした。メダカは現在の飼育率と差がありませんが、熱帯魚と金魚の飼育率は現在よりも高かった、というデータが残っています。当時、熱帯魚飼育は「ブーム」と言われていて、バブル期が終わったあたりから一般家庭にも熱帯魚飼育が広がっていきました。熱帯魚がいる家やお部屋にステータスがあるようなイメージがあって、TVドラマでも「いい暮らしの象徴」のような演出がされていました。

熱帯魚は毎月新しい種類が海外から輸入され、熱帯魚専門誌でも次々に紹介されていたことから、コレクションを楽しんだり珍しいものに関心の高い男性ファンを惹きつけました。

しかし、すべての熱帯魚が簡単に飼育できるわけではなく、飼育にトライしてみたものの、水換えの手間から飼育から遠ざかって最後には魚が死んでしまったりと、飼育が長続きしないユーザーがたくさんいたことも事実です。

熱帯魚飼育、という「魚」が主役の趣味としてはスタンダードになりきれなかったものの、その後、「アクアリウム」というインテリアの中での熱帯魚の位置づけで再び飼育者が増え始めた、というのが現在までの流れです。

金魚飼育率は小学生の数と相関性がある

一方の金魚飼育率を過去20年単位で見てみると、金魚飼育率の減少推移は日本の小学生の数の減少推移とほぼ一致します。子供が縁日の金魚すくいで金魚をゲットして家に持ち帰り、家族で金魚飼育をスタートする。毎年、夏になるとお祭り金魚が増えていく、という光景を見たこと、経験したことがある人も多いと思います。

その流れが大きく変わったのは、2010年代に入り「一人で遊べるゲーム機」が子供の間に一気に広がったころです。小学生の減少数を上回り、金魚飼育率が減少し始めました。

子供の視点で考えてみればその流れは必然で、金魚すくいは子供にとって「ゲーム」です。「金魚すくいしたい、金魚ほしい!」という言葉は、金魚を飼いたい、というよりも、金魚を自分の力で手に入れたい、という子供ならではの欲求です。

その欲求の大半が手の平サイズのゲーム機で満たされてしまえば、金魚すくいをする必要もなくなります。実際に、子供向けのヒットゲームには何かを集めてコレクションする、そんな内容のものも多いですね。

では、このままでいいのでしょうか。やはり、命あるものから子供が学ぶことは多いですし、自分が小さな命に関わる、という経験はゲームでは体験できない、貴重なものだと私たちは考えています。

AQUAさん

お父さん、お母さん、ペットショップでお子様がお魚に関心を示したときは、是非、お子様のお魚飼育を応援してあげてほしいですね。加えて、やっぱり最後はエサやり以外のお世話はお母さん、という現実を何とかするには、子供でも水換えが簡単にできる用品の開発など、飼育の手間を根本から減らす商品開発をメーカーさんにはお願いしたいですね。
わたしも子供には一度は自分のペットとしてお魚飼育をさせてあげたいな。優しい子になってくれる気がする。

みどりさん

観賞魚飼育に関するデータからは世の中の流れも読み取れます。当サイトとしても飼育率が一層向上するようなコンテンツをもっともっと充実させて、アクアリウム業界の発展と飼育者のみなさまのお悩み解決につながる運営を目指していきます。