「アクアぴあ」はアクアリウム・熱帯魚初心者を応援する”#水槽のある暮らし”がテーマの総合情報メディア

手間をかけずに楽して安定飼育をする方法

アクアリウムは水質管理や魚の世話でなにかと手間がかかるものです。

できることなら手間をかけずに安定飼育できるのが理想ですが、完全に手をかけずに生き物を飼育することは不可能です。しかし、ちょっとした工夫次第で飼育者の負担を減らすことはできます。

そこで今回は、手間をかけずに安定飼育する方法をご紹介します。

AQUAさん

今回ご紹介する方法は忙しく世話まで手がまわらない、もしくは長期外出の場合にもおすすめです。

手間をかけずに安定飼育する方法

できるだけ手間をかけないためにはタイマーや水槽の環境を良くしてくれる生き物などを導入すると効果的です。

水槽サイズを大きくする

現在使用している水槽が30~45cmの小型水槽の場合、60cm以上の大きめの水槽にすることによってメンテナンスの頻度を下げることができます。

水槽が小さいと水が汚れやすいので、こまめに水換えしなければいけませんが大きな水槽であれば水量が多いこともあって、小型水槽ほどの頻度は必要ありません。

また、水槽内の生体の数を少なくすると水が汚れにくいため、メンテナンスの頻度は少なく済みます。

ろ過フィルターのサイズを変える

外掛け式フィルターなどを使用しているのであれば、サイズをワンランク上げるのも一つの手です。

単純にろ過能力が上がり、きれいな水質を維持しやすくなります。ただ、水槽によっては圧迫感が出たり水流が強くなったりするので、気を付けましょう。

ろ過フィルターのサイズアップが難しいようであれば、空いているスペースにろ材を増やすことも効果的です。

タイマーを有効活用する

タイマーを使用すると、時間になり次第ライトを自動で点灯・消灯できます

忙しいと消し忘れたり帰宅しなかったりと、点灯時間が不規則になりがちです。すると、コケの発生につながるため、コケ掃除という手間が増えてしまいますが、タイマーで設定してしまえばその心配もありません。

この他にもタイマーと一体化した「自動給餌機」もおすすめ。これらの器具は長期外出中の魚の世話にも便利です。

ジェックス スマートタイム

テトラ (Tetra) オートフィーダー AF-3

自動給水器を使う

自動給水器を使うと蒸発して減った水を自動で足してくれます。

水位が下がるたびにバケツに水をくんでカルキを抜いて水槽に入れる、この一連の手間を減らすことが可能。価格もリーズナブルなので、少しでも手間を減らしたい人におすすめです。

ニッソー 自動給水器水足しくん

メンテナンスフィッシュを入れる

コケ掃除が面倒であればメンテナンスフィッシュを入れるのも一つの手です。

オトシンクルスやヤマトヌマエビなどはコケを食べてくれる有難い存在なので、コケ掃除を任せてしまいましょう。また、コリドラスなどは食べ残しを処理してくれため、水質の悪化防止に効果的です。

コケを掃除してくれる仲間たち!

水草を入れる

水草は根や葉から栄養を吸収して育つので、水の富栄養化防止に役立ちます。

特にアヌビアスナナなどの丈夫な水草は、手をかけなくても育ってくれます。ただ、育成が難しい種類は光量の調整や肥料の添加、トリミングなど、非常に面倒なので手間をかけたくない場合にはおすすめしません。

初心者におすすめの水草特集

水換えだけは必要不可欠!

ここまで手間をかけずに安定飼育する方法をご紹介してきましたが、「水換え」だけは頻度を減らすことはできても、なしにはできない重要なメンテナンスです。

魚のフンや食べ残しは分解されて最終的に硝酸塩に変わり、水槽の富栄養化につながります。この硝酸塩を取り除くためには水換えが最も効果的です。水草も栄養を吸収してくれますが、水換えほどの効果は期待できません。

そのため、少なくとも水換えだけは定期的に行うようにしましょう。

AQUAさん

魚や水草を飼育するうえで、手間がかかるのは仕方がないことです。もし、日々の生活が忙しい場合はここでご紹介した方法を試してみてください。そして、少しゆとりができたら、しっかりメンテナンスしてあげましょう。