水槽を立ち上げて1ヶ月以上が経過すると水質も安定してトラブルのリスクも下がります。
この時期から水質を改善する、というよりも維持することが重要になってきます。水質の急変を避けつつ、こまめなメンテナンスをすることがとても大切です。
水質を安定させて長く保つ秘訣
水質を安定させて長く保つ秘訣は“こまめなメンテナンス”です。
少しずつ手を加えることで、水質の急変を防ぎつつメンテナンスすることができます。
水換えはこまめに行う
水換えはこまめに行いましょう。
水の富栄養化を防ぐためには水換えが必要不可欠です。しかし、一度に多くの水を変えてしまうと水質が急変してしまい、魚が調子をくずしてしまうことがあります。
短い間隔で少しずつ水換えすることで水質急変のリスクを避けつつ、きれいな水質を維持することが可能です。頻度はできれば3日に1回、1/4換水もしくは1週間に1回、1/3換水を目安にしてください。
もちろん、コケが増えたり濁りが出たりなどしたら頻度を上げても問題ありません。また、底砂やろ過フィルターを掃除する場合は水換えのタイミングをずらすことをおすすめします。
水換えと掃除を一度にしてしまうとバクテリアが減少して水質に影響する可能性があります。
水換え、に着目した画期的なインテリア水槽やフィルターも最近登場しています。昔とは違ってアクアリウムには便利な商品が増えました。
ジェックス ラクテリア (水換え機能付きインテリア水槽)
ジェックス ラクフィル (水換え機能がついたろ過フィルター)
底砂の掃除
水質を維持するためには底砂の掃除も重要です。
底砂はろ過フィルターと同様、バクテリアの住処になっているので水質に影響します。掃除を怠るとゴミが溜まり浄化能力が低下するだけでなく、水質が悪化したり病気の温床になったりと水槽に悪影響を与えかねません。
少なくとも1週間に1回はプロホースなどを使って掃除しましょう。
水作 プロホース エクストラ M サイズ
ろ過フィルターの掃除
ろ過フィルターの掃除も水質維持に必要不可欠です。
長期間放置すると、流量が低下したりろ材が目詰まりしたりなどして浄化能力が落ちてしまうことがあります。
頻度は生体の数や餌の量などで大きく変わるため一概には言えませんが、流量の低下や水の濁りなどを感じたら一度掃除してみることをおすすめします。
ろ過フィルターやろ材を掃除する際は水道水を使わないようにしましょう。水道水に含まれる塩素によってせっかく増えたバクテリアが死んでしまいます。
飼育水を使用する、もしくはカルキ抜きで塩素を中和した水道水を使って洗い流すと良いです。
ろ材や活性炭を増やす
ろ過フィルター内にスペースがあれば、ろ材や活性炭を追加するのも一つの手です。
バクテリアの住処が増えるので、長期的に水質を維持する方法として効果的です。ただ、注意点が1つ。詰め込むように入れ過ぎて水流を妨げないようにしましょう。
水が上手く循環しないと本来の浄化能力が期待できません。
餌は控えめに与える
水の富栄養化を抑えるためにも餌は控えめに与えましょう。
多く与えても食べ残す量が増えるだけで良いことはありません。それどころか、食べ残しによって水槽の富栄養化が進み、水質の悪化やコケの発生につながります。
1分間で食べきる量を1日に1~2回を目安に与えてみてください。ただ、あまり神経質になって餌を控え過ぎて、衰弱したり餓死したりしないよう気を付けましょう。
水質を安定させるには“日々のメンテナンス”が大切
水質を長期間にわたって安定させるためには日々のメンテナンスが大切です。
溜め込んで一度に大掃除すると水質が急変してしまい、魚の健康に悪影響を与える可能性があります。面倒ではありますが、こまめなメンテナンスがきれいな水質を維持するための一番の近道です。