カラシン科
キレイ系
カラシン科は主に南米、アフリカに生息する魚種。ほとんどは昆虫食や肉食。小さなネオンテトラからピラニアまで幅広い魚種がいます。
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ネオンテトラ
熱帯魚といえばコレ、というくらい有名な熱帯魚。小型で温和、どんな魚とも混泳できます。しっかり育った個体は体高が出てきます。あまり臆病ではないので物陰に隠れることもなく、レイアウトの中心になってくれる魚です。
メスは成熟し卵を持つとお腹が大きくなり、気が付かないうちに産卵していることもありますが水槽内では稚魚がそのまま育つことはまずありません。ネオンテトラの稚魚は非常に小さく、育てるのは難しいです。
白点病にかかりやすい面もありますが、丈夫な魚なので薬を適切に使えば治癒できます。人工飼料もよく食べて飼育しやすい熱帯魚です。
カージナルテトラ
ネオンテトラに似ていますが、赤い帯が目の下まで続き、やや細い体型のほとんどの部分にネオンブルーと赤色が乗った非常に美しい熱帯魚です。ネオンテトラよりやや高価なのは、繁殖が難しいこととネオンテトラに比べるとあまり丈夫ではないことがその理由。
臆病な性格で、水質が悪かったり殺風景な水槽レイアウトの中では本来の発色にならず、物陰に隠れてしまうこともあります。カージナルテトラの魅力を引き出すなら、20-30匹ほどを小さな状態で購入し、水に慣らしながら育てていくと良いでしょう。他の魚との混泳は問題ありません。
多くの人が挑戦しますが、家庭での繁殖はかなり困難です。
ラミーノーズ(レッドノーズ)
ラミーノーズとレッドノーズは近似種なのでここでは一緒に扱います。ラミーノーズの名前の由来は「酔っぱらいの鼻」。頭が赤くなる熱帯魚です。ただ、水質や環境など調子が良くないと赤くならず、鼻が赤くないとただの川魚のようです。
この魚の魅力はなんといっても「群れで群泳すること」。なので最低でも60cm以上の水槽のほうがその姿を楽しめます。泳ぎ回るのが非常に早く活発ですが、他の魚とも仲良く暮らします。水草が茂った水槽のほうが明らかに調子がよく、鼻も真っ赤に染まります。
繁殖に関してはメスの抱卵までいくこともあまりなく、ほとんど無理でしょう。
レモンテトラ
体色とともにヒレの一部が黄色く輝くレモン色が特徴。体高が高いタイプのカラシンの中には気性が荒い魚もいますが、レモンテトラはとても温和です。大きさも4cm程度で小型。水槽の中ではどちらかというと中層で止まっている姿をよく見ます。魚の泳ぐ場所を考えながら魚種を選ぶなら、こうした魚もおすすめです。
メスは抱卵しやすく、産卵も比較的容易です。
地味でシック系
ブラックファントム
自然なレイアウトにはピッタリのカラシンで、ディスプレイ(ヒレを広げてアピール)する魚種の割には小型で温和。同じ種類同士でも追いかけ回したり、ということはありません。昔は1匹800円くらいしましたが、今では200円前後で買えます。お店で選べるならオスを混ぜるといいですよ。
現在売っている個体はブリード(養殖)ものなので、繁殖させることも比較的簡単です。
プリステラ
タナゴ?と言われそうですが熱帯魚です。プリステラは地味な熱帯魚ですが、調子が良くなると金色に近い輝きを放ちます。派手な熱帯魚がたくさん泳がせているなら、アクセントで混泳させてみてはどうでしょう。
グローライトテトラ
地味なカラシンの代表格。ネオンテトラと同じ体型ですが薄っすらと中央に入る赤いラインが特徴。鱗模様がはっきりしていて、野性味と熱帯魚らしさを併せ持ったカラシン。性格は温和、水槽内ではやや低層を泳ぎますので混泳のアクセントとして泳がせるといいでしょう。
同じ種類ではっきり群れることはありませんが、泳ぎ方はゆったりしているので、水草の間にとどまったりとレイアウトに馴染みます。