水槽を立ち上げ魚も入れて、ほっと一安心。
と思いきや、まだまだ安心はできません。魚を入れて間もない時期はまだ水質が安定していないことに加えて、魚もまだ環境に慣れていない体調をくずしやすいタイミングです。
魚や水槽の異変にいち早く気付くためにも、しっかり観察しましょう。
AQUAさん
このページの目次
魚導入後、3日間の観察ポイントとは
魚を水槽に入れて3日間は魚の挙動と水質に気を配りましょう。
状態が変わりやすいシビアな時期なので油断は大敵です。ここでご紹介するポイントに思い当たる点があれば注意が必要です。
魚の動きや状態をチェック
魚の動きや状態は常にチェックしましょう。
新しい環境に連れてこられて少なからずストレスを受けているので、体調をくずしたり病気を発症したりといったことも考えられます。異変に気付いてあげられたら対処できるケースも少なくありません。
魚を見て水質の良し悪しを判別しよう!プロから見る魚の動きを解説動きがにぶいと要注意
表層を元気なく泳いでいたり底付近でじっとしたりなどしていたら要注意です。
導入した直後数時間はこのような状態でも問題ありませんが、1~2日経過しても変わらないようであれば危険信号の可能性があります。表層付近で鼻を上げながら泳いでいれば酸欠の場合があるので、エアレーションを入れて対処しましょう。
あまり動かず元気がないようであれば、病気の初期症状の可能性があります。
病気の症状が現れていないか
魚に元気がなく餌を食べない場合は病気を疑いましょう。
新しい魚は以前の環境から病気を持ち込んでしまうことがあります。それが移動中の擦れやストレスで悪化していまい、水槽に入れた少し後で発症してしまうことも珍しくありません。
この時期は特に「白点病」と「水カビ病」を発症しやすいので注意しましょう。
魚の病気の話…その2 病気の種類と対策、治癒の現実魚同士の相性も確認
相性が良い魚同士でもまれに争いが起きることがあります。
サイズ差があると大きいものが小さいものを追いかけまわしてしまうことも。その場合は流木や水草で隠れ家を増やしたりなどして対処しましょう。
あまりにひどい場合は水槽を分ける、もしくは容器を水槽に浮かべて隔離する方法があります。
水質の急変に注意
この時期は水質の急変に注意しましょう。
まだバクテリアの数が少ない状態なので、魚の数や餌の量によってはすぐ汚れてしまいます。
水換えの頻度は控えめに
まだバクテリアの数が少ないので、水換えは控えましょう。
また、魚も環境に慣れているわけではないため、水換えによる水質の変化はよくありません。そのため、餌の量も控えめにして水質の悪化を防ぐことを優先する必要があります。
ただ、明らかに魚の調子がおかしい場合や異常が見られる際は水換えをして対処しましょう。
水の濁り
このタイミングでよく白濁りすることがありますが、これはろ過フィルターやバクテリアによる浄化能力が追い付いていないためです。
最悪の場合、分解が上手くいかずアンモニアや亜硝酸中毒になる可能性もあります。そのため、餌の量は控えめにして水質の維持を優先しましょう。
魚の動きが緩慢だったり呼吸が速かったりと明らかな異常が見られる場合は水を半分程度水換えして様子をみます。水質を測って中毒症状が明らかな場合は水換えに加えてエアレーションも効果的です。
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魚の状態を確認しつつ過度のメンテナンスは避けよう
魚を水槽に入れて3日間は水質、魚の調子ともに不安定な時期です。
事態を悪化させないよう不要な水換えや餌やりは控えたほうが良いでしょう。また、気に入らないからいってレイアウトを変えると魚にとってストレスになるので、そっとしておいてあげてください。
AQUAさん