熱帯魚を飼おうとアクアリウムショップに足を運び、
「小さくてカワイイ!」
「コケ取り役にオススメ!」
といったポップに目を引かれたことはありませんか?
初心者の方がその情報を信じて購入したところ、
「想像以上に大きくなって困った」
という話は珍しいものではありません。
たしかに、小さくてかわいかったりコケを取ってくれたりしますが、“どれだけ大きく成長するか”という情報が乏しいこともあります。
そこで、今回は大きくなって困る熱帯魚を5種ご紹介します。
AQUAさん
大きくなって困る熱帯魚5選!
熱帯魚のなかには、幼い頃の見た目が想像つかないほど成長する種類もいます。
事前情報がなければ、かわいさのあまり買ってしまうのも不思議ではありません。最初のうちは良いものの、次第に大きくなり挙句の果てには飼いきれなくなる、ということもあります。
そうなると、
- アクアリウムショップに引き取ってもらう
- 知人にゆずる
- 近くの川に逃がす
という選択肢になりますが、「近くの川に逃がす」ことだけは絶対にしてはいけません。
熱帯魚であれば、日本の冬に耐えきれず死んでしまいます。万が一、環境に順応して定着してしまうと、その川にいる魚を捕食してしまうこともあります。
もし、繁殖しようものなら生態系をおびやかすことになるかもしれません。
そのような事態を避けるためにも、どのような魚種がどのぐらい大きくなるのか知っておく必要があります。
ここでは、大きくなって困る熱帯魚を5種ピックアップしてご紹介します。
セルフィンプレコ
オレンジスポットセルフィン・プレコ(1匹) 本州・四国限定[生体]
最大体長約 40~50cm
セルフィンプレコは初心者の方が失敗しやすい熱帯魚としてよく名前が挙がります。
比較的安価でコケ取り役として販売されていることが多く、メンテナンスフィッシュとして、つい手を出してしまいがちです。しかし、この魚は50cmに近く成長するため、小さな水槽ではとても飼いきれません。
終生飼育するのであれば、最低でも90cm以上の水槽が必要です。
レッドテールキャット
レッドテール・キャット Sサイズ(ブリード)(1匹) 北海道・九州・沖縄航空便要保温
最大体長 約1m
かわいらしい見た目と赤い尾ビレが人気のナマズです。
人にもよくなつき、仕草に愛嬌があることから衝動買いしてしまいそうになる、という話を耳にします。しかし、“最大体長約1m”という文字が目に入れば、その気持ちもなくなるのではないでしょうか。
飼育する場合は120~180cmの水槽を用意する必要があるため、生半可な覚悟で手を出すのはおすすめしません。
クラウンローチ
クラウンローチ 7~9cm(1匹) 北海道・九州・沖縄航空便要保温
最大体長 約30cm
オレンジの体色に黒いストライプ模様がかわいいクラウンローチは、食べ残しを処理してくれるメンテナンスフィッシュとして知られています。
一見、コリドラスに近いように見えますが、最大で30cm近くなるため、小さな水槽ではかなり圧迫感があります。
オスカー
タイガーオスカー(約4cm)<1匹>[生体]
最大体長 約30cm
小さい頃はとてもかわいいオスカーですが、成長すると約30cmを超えることもあります。
人にもよくなつき、慣れると手から餌を食べることも珍しい光景ではありません。しかし、成長するとサイズ以上にボリュームが出て、もの凄い“大食漢”へと成長します。
60cm水槽で飼育できると表記していることもありますが、水質の悪化速度を考えると90cm以上の水槽が欲しいところです。
サイアミーズフライングフォックス
サイアミーズ・フライングフォックス(2匹) 北海道・九州・沖縄航空便要保温
最大体長 約10cm
コケ取り役としておなじみのサイアミーズ・フライングフォックスも最大約10cmと、思いのほか大きく成長します。
小型水槽では狭く感じてしまうだけでなく、大きくなるとあまりコケを食べなくなるので、メンテナンスフィッシュとしての働きも期待できません。
手間をかけずに楽して安定飼育をする方法購入する前に成長後のサイズを確認して失敗を防ごう
購入した熱帯魚が大きくなって困るという話は珍しいことではなく、経験が浅い時期にはよくあるミスです。
対策としてはただ1つ、
「飼う前に成長後のサイズを調べること」
これだけで失敗することはなくなるため、一手間ではありますが確認することをおすすめします。