酸欠に強いことから小さな水槽や容器で飼育できるベタは、手軽に飼い始められる人気の熱帯魚です。
長いヒレをゆらしながら、優雅に泳ぐ姿に憧れて「飼ってみたい」と、考える人は少なくありません。ただし、気性が荒かったり水流に弱かったりなど、気を付けた方が良いこともあります。
そこで、今回はベタを飼育するときのポイントと注意点を解説します。
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長いヒレと華やかな体色が特徴の熱帯魚「ベタ」
東南アジアが原産のベタは長く伸びたヒレと美しい体色が特徴の熱帯魚です。
観賞魚としての人気が高く品種改良も盛んで、
- トラディショナルベタ
- ショーベタ
- クラウンテール
- ハーフムーン
など、華やかな見た目のベタが数多く世に生み出されています。
また、繁殖方法が独特で、水面に泡巣(ほうそう)を作り、そこに卵を産むます。卵は生まれるまでオスが面倒を見るという、子煩悩な一面も人気の1つです。
ベタは鰓の部分に“ラビリンス器官”という特殊な呼吸器官を持っているので、空気から直接酸素を取り込むことが可能です。そのため、酸欠にとても強く小さな水槽や容器で飼育することができます。
小さなスペースで飼育できることから飼い始めやすく、初心者からベテランまで幅広く愛される魚です。
ベタを飼育するときのポイントと注意点
基本的に買いやすい種類ではあるものの、気性が荒かったり泳ぎが上手くなかったりと、気を付けたいポイントがあります。
特徴を把握してより良い環境を整えてあげましょう。
冬場は加温が必要
ベタは熱帯魚なので、水温が下がる冬場などはヒーターで加温する必要があります。
水温が26℃前後になるよう調節してあげましょう。
酸欠に強いので小型の水槽や飼育容器で飼育できる
冒頭で少し書きましたが、酸欠に強いベタは小型の水槽や飼育容器で飼うことができます。
ただし、水量が少ないほど水質が悪化しやすいため、あまりに小さいと頻繁に水換えしなければなりません。また、水換えによって水質が変化しやすいので、水質管理が少し難しいといったことも。
そのため、スペースが確保できるのであれば、25~30cm程度の水槽が管理しやすくおすすめです。どうしても、小さい容器で飼育したい場合は3日に1日は水換えをして水質の悪化を防ぎましょう。
水流は控えめに
ベタはヒレがかなり長いため、水流の影響を受けやすい魚です。
水流が強いと疲れたりストレスが溜まったりと、健康面であまり良くありません。そのため、ベタの飼育では水流が弱い、もしくは調節できるタイプのろ過フィルターが向いています。
ジェックス サイレントフロースリム
ベタは気性が荒く単独飼育が基本
(熱帯魚)ベタ トラディショナル オス 緑系(約5cm)<1匹>[生体]
ベタは気性がとても荒い魚です。
「闘魚」とも呼ばれ、魚種に関係なく攻撃してしまうことも少なくありません。特に同種のオスとは相性が悪く、ひどい場合は片方が死ぬまでケンカすることもあります。
また、その特徴的な長いヒレが目に付き、攻撃されてしまうことも。そのため、ベタを飼育するときは“単独飼育”が基本です。
たくさんの魚を混泳させたい人には向かない魚と言えます。
飼育のポイントを押さえてきれいなベタを飼ってみよう
今回はベタを飼育するときのポイントと注意点を解説しました。
どれも重要なことですが、なかでも、
- 単独飼育
- 水流は弱め
この2点は念頭に置いて飼育するようにしましょう。
ベタの健康にも関係しますし、もし他の魚と混泳させてしまったら大きな被害が出る可能性もあります。
しかし、注意さえしていれば飼いやすく見た目も華やかな魅力あふれる魚なので、熱帯魚の飼育を始めたいという方にも自信を持っておすすめできます。